「宛先は、ちゃんと書いてありますから。間違えないようにしてくださいよ?それぞれ、内容が違うんです」
美人薄命。
そんな、言葉が思い浮かぶ。
「……相馬に、言いたいことはあるか?」
俺は何ができるだろう。
彼女に死ぬなと、前みたいキレても、これは彼女の意思ではなく、不本意なことなのだ。
死にたくない。
それが、彼女の本当の叫び。
でも、隠すのは上手だから。
「生まれてきた子供の認知を、それと、名付けてあげてほしい。あとは、お兄ちゃんたちに頼んでます」
彼女は笑うのだ。
この、“戮帝”の前でさえも。


