「……それでこそ、姫だな。なら、俺は援護をしよう」 「瀧!?」 意外なところからの賛成に、幼馴染みたちが声をあげる。 「本人がやるっつてんだろ?なら、後押しぐらいはしたいじゃねーか」 飄々とした、雰囲気。 「……お兄ちゃん」 私の口から、自然と出た言葉。 「なんだ?」 明るく、笑ってくれる人。 「ありがとう」 涙が溢れた。 頬を伝った。 紡がれたその一言は、沙羅の言葉で。 「お兄ちゃん、ありがとう」 遠き日のように、私は彼に微笑んだ。 息子だった人に、兄だった人に、今は、親友の人に。