「……で、どこがわからないんだっけ?」


「全部です!」


「「同じく!」」


……よく、テストを受けようと思いましたね……。


内心、そんなことを思ったがテストを見れば、まぁ……


「数学と英語が壊滅的だね……」


「うぅ、勉強しても、身に付かなくて……」


「まぁ、将来、絶対的に使わないしね。さ、やろっか……うーんと、数学で一番、ヤバイ人は……」


「はいー」


手を挙げてくれたのは、ショートカットの女の子、楓ちゃん。


「おぉ、返事してくれてありがとう。楓ちゃん……えーと、8点?」


数学は。


「英語が、12点……」


「アハハ……」


どうやら、部活に張り切りすぎたっぽいのと、勉強がもとから苦手そうな子である。


「沙耶さんと柚香さんは、何点だったんですか?数学と英語」


「えーと、数学が98、英語が95だったかな」


「私は……沙耶の後に言いたくないなぁ……数学が84、英語が97……」


「うわー、雲の上の人だ……」


なんて、言いながら、三人は私と柚香を拝む。


そんなに、大したことはしていないのだが。