「さて、どっから、話そうか?」 相馬の運転で揺られながら、私は尋ねた。 「お前の話したいところから。余計な詮索はしねぇ。お前が、素面で話せるところからで……」 「じゃあ、最初からいける」 「……いけるのか?」 「ん。なんとか、ね。あんたのお陰」 笑いかけ、頭のなかで整理する。 どうせなら、生まれたときの話からしようか。 「きつくなったら、やめて良いからな」 「ん。……ありがと」 目を閉じ、私は息を吐き出す。 時を遡っていく。