「……ともかく、この件はまだ……」 「分かってる。夏翠には、黙って……」 ガタン、と、音がした。 廊下側から。――誰かが、転んだような。 「誰だ?使用人か?敵か?それとも……」 飛鷹が廊下に行き……見ていた、聞いていた人物と鉢合わせると、目を、見開いた。 「……この娘には、内緒なのであろう?なら、妾が聞いても、構わぬな」 もちろん、その姿を確認した、俺だって。 信じられなかった。 何で、“彼女”がここにいるんだ。