【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「どしたー?傷、治ってねぇのか?」


女と手は離さないまま、千羽の敷地内にズカズカと近付いてくる瀧。


「そうだ!久々に勝負、しねぇ?」


背に背負っていた、剣。


それは。


「『月華』!」


見たことがある、月姫が持っていた剣の眷属。


「よく、覚えてんなー。まさか、記憶ねぇやつ、守護聖にいない?」


「……全員、持ってる」


「つか、なんだよ。そのテンション」


「ないのは、巫女だけだ」


「お前、本当に一回、紅覇に生まれ変わったのかよ?」


「わーお。空音、光煌、風我、炎樹……お前ら、変わってねぇな。俺の繊細な心が砕け散っちまうだろ」


肩を剣で、ポンポンと叩きながら、彼は言う。