【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「ふぅ…………よく、来たな」


年のせいか、肩を回し、傷の治りを確認した父は笑いながら、青年に近づく。


「呼ばれましたから。必要とされれば、どこにでも参上いたしますよ。まぁ、全滅したわけではないですし、俺は、あの最悪な場面から抜け出すお手伝いしか出来ませんが」


言われてみれば、確かにまだ、黒い影が蠢いている。


「……おまえ、何者だ?」


見たことある、色だった。


知っている、話し方だった。


けど、気になった。


だから、尋ねたんだ。


だって、再会できるとは思わないだろう?


「瀧。周瀧(あまね たき)だ」


―前世での、親友に。


「よぉー、久しぶりだな!お前ら!」


目を見開くことしか、出来なかった。