【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



『えっ、私たちのことを知らない!?』


『だから言っているじゃない、沙羅。夏翠は、記憶がないんだって』


『あー、そっかぁ……』


そして、沙羅さんは子供のようだが、紅鈴さんは少々、冷静なところがある、人で。


『じゃあ、まず、自己紹介ね。っていっても、沙羅だけなんだけど』


『え、私?……じゃあ……初めまして、瑛沙羅(えい さら)です。紅鈴の前世です!で、月姫(げっき)の生まれ変わりです!』


ビシッ!と、挨拶され、色々と驚くことがあるのに、すぐに気付けなかった。


(ん……?)


『…………沙羅、いっぺんに言ったら、夏翠が混乱しちゃうって……いうか、してるわね』


『わわっ、すまない!』


よくわからないが、とりあえず、沙羅さんがお茶目な人であることは分かった。


『……まず、状況を整理しましょう。私達は、ここが棲みかだから……ここにいるけれど……っていうか、実際は天に還ることも出来るんだけど……その説明はあとにして……』


ぶつぶつと呟きながら、私に分かりやすい説明を考えてくれている紅鈴さん。