【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



(皇后って、天皇の奥さん?)


この国で皇后といえば、天皇の奥さんだが。


(皇帝って……)


秦の始皇帝、と、同じもの?


『……フフフ、混乱、してるでしょ』


頭が混乱し始めたところで、紅鈴さんが笑いながら、突っ込んできた。


『……そっか、記憶、ないんだっけ』


口元に手を当て、思い出したように、目を見開く。


『すいませ……『えっ、ないの!?』……』


謝りかけたところで、誰かに阻まれ、横を見れば。


『……!?』


『うわっ、沙羅!?急に出てこないでよ!』


知らない人がまた増えており、驚きが声にならなかった。


『えぇー?ごめん、ごめん。吃驚した?……って、夏翠!大丈夫!?そんなに、驚いた!?』


『いえ……と、ところで……貴女方は?』


誰かなんて、皆目、検討もつかない。


だが、紅鈴さんも、沙羅さんも美しい人だった。