「このままここにいて、俺らに何が出来る?……何もできるはずはないだろう。だったら、動いてやる」
「けど……っ!」
氷月が声を荒らげる中、相模は肩の怪我を押さえて、刀を手に立ち上がった。
相模は、薫に従うらしい。
「お前らだって、怪我してんだろ。平等だ。共に戦うぞ。俺らの敵は、当主ただ一人。こんなところでくたばるわけには、いかねーんだよ……桜を救うには、まだ、力がたりねぇ」
薫はそういった瞬間、
「来ました!」
部下から、敵の襲来の知らせが飛んでくる。
外に皆で飛び出すと、空を覆うは暗雲。
メニュー