【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「このままここにいて、俺らに何が出来る?……何もできるはずはないだろう。だったら、動いてやる」


「けど……っ!」


氷月が声を荒らげる中、相模は肩の怪我を押さえて、刀を手に立ち上がった。


相模は、薫に従うらしい。


「お前らだって、怪我してんだろ。平等だ。共に戦うぞ。俺らの敵は、当主ただ一人。こんなところでくたばるわけには、いかねーんだよ……桜を救うには、まだ、力がたりねぇ」


薫はそういった瞬間、


「来ました!」


部下から、敵の襲来の知らせが飛んでくる。


外に皆で飛び出すと、空を覆うは暗雲。