【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「あいつ、人間のくせに……怪我、大丈夫かよ……」


飛鷹も大怪我を負い、姫宮家に運ばれた。
今頃、病院への手配をしながら、直樹さんが手当てをしているだろう。


「それがよ……」


皆がなんとか、身体を起こし、息をついたとき。


「相模!甲斐!千歳!」


誰かが、千羽の若の名を呼んだ。


千羽家当主であり、生粋の天狗である千羽永久だ。


「なんだよ」


「どうしたのですか?」


血だらけの包帯を巻き変えながら、相模、甲斐、千歳は、永久を見た。


自分の体を盾にしてまで、妻、恋人、または、巫女を守り抜いた彼らは、それなりの怪我をしていた。


けど、そんなことを気にしてられない事態が起こる。