雪さんに問われて、気づいた。 私には、なにもないということに。 別にショックとかではなくて、命を無駄にすることにたいして怒られて、怖かったとかでもなくて、ただ、ふと、思った。 私は、何に復讐しようとしているのか、と。 自分自身? ……そんなの、当たり前。 真っ暗な穴に、いきなり突き落とされたような感覚は、私を追い詰めた。 馬鹿みたいに、久しぶりに感じていた心からの幸せに浮かれ、呑み込まれ、忘れていた自分の罪と闇。 純粋だった頃の私には、もう、戻れない。