【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「……また、逢おうぞ」


―ねぇ、真実って、何?


「待って……っ!」


気がつけば、声をあげていた。

けど、女性は哀しそうな顔をして、私に微笑む。


「……ぁ」


泣きそうな、顔。


その顔を見たら、これ以上、深追いはできなくて。


ぺたり、と、私は地面に座り込んだ。


体の震えは、止まってくれなくて。


『生きたいのなら、真実を見つめなさい』


……あの言葉は、どういう意味?


あの童女は、誰?


化け物を斬った、女性は誰?


始まりの巫女に、どれだけの価値があるの。


化け物は、何なの。


どうして、私を殺したっていうの?


……あれ?


(私を……殺した……?)


どういうこと?


だって、夕蘭の最期は……


愛娘の草蘭が傍にいて、朱鷺が死ぬなと言っていて……あの人が、私を殺したというのなら。



じゃあ、あの記憶は、何――……