【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「いや、サボってどうすんだよ」


「んー、ほら、始業式終わったら、あれじゃん?もう、解散じゃん?私、クラス表を見に来ただけだから、帰って寝る」


高校生活、最後の年も柚香たちと同じクラスだったから、もういい。


その情報さえわかれば、ここにいる意味がない。


「……飯、食えよ?」


「うっ……両親、ってか、お母さんにも念を押されたんだよね……兄貴たちは、言わずもがな。なんか、適当に買って……」


学校をサボること自体は、薫たちもよくやっていることだったらしく、深く、注意はしてこない。


だが、その代わりに食生活について、注意を受ける。


食べないことに関しては、仕方ないと思う。


食欲がでないなら、食べるのを忘れてしまうのも。