「聞いて!ビックニュース!」
父さんのもとに行き、興奮気味な湊は父さんに早く伝えたくて、たまらないという感じである。
「朝から、そのテンション、ウザいな」
が、父さんからすれば、その一言だ。
「ひどっ!」
いつものやり取りが始まったところで、仕事の話ではないらしい。
これは、幼馴染みとしての話の始まり方だから。
「で、なにが、ビックニュースなんだよ。……下らなかったら、蹴るぞ」
「下らなくなんかないよ!ほら、早く、入っておいで!勇真!」
湊は、父さんの蹴りに怯えながらも、玄関側を見、手招きした。
「なに?勇兄ちゃん、いるわけ?」
いつぶりだろうか。
勇兄ちゃんが帰ってくるのは。
湊の手招きで顔を出したのは、勇兄ちゃんと……
「え、麻衣ちゃん?」
その彼女、麻衣子ちゃんである。


