【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「つか、そんなことよりよ」


私の死活問題を、そんなことで片付けた大兄ちゃんは、スープをのみながら、訊ねてきた。


「柚香って、彼氏いるのか?」


「柚香?……いるよー」


そう。

それと、語らなかった部分で変わったことと言えば、周辺にカップルが増えたこと。


柚香と千歳。


蒼生と真姫。


光輝や風斗も彼女がいるらしいし、前世の影響からか、はたまた、それがきっかけなのか、彼らは仲の良いカップルとなっている。


「……お前は?」


「……」


「え。沙耶、おるん?」


大兄ちゃんに訊ねられ、それに便乗するように、父さんが聞いてきた。


「い、一応?」


相馬を、彼氏と呼んで良いものか?


そう言えば、そこら辺の話をしていなかった。


「ふーん、誰?」


「だ、誰って……」


名前を言えば、絶対に分かるだろう。


相馬の名前を、彼らが知らないはずはない。


話そうか迷ったあげく、話さないと決める。


だって、私の知らないところで、彼らは相馬と会うから。


私の彼氏と見られた上での仕事は、可哀想すぎる。


「ごめん、名前は……」


二人ともが、怪しむことはわかってた。


けど、その時。


「ただいまー!」


元気な声が、リビングに響き。


「やぁ、良い朝だね!」


元気一杯の、湊が現れた。


「お、おはよ……?」


話を中断し、気を逸らしてくれたのには助かった。


が。


なんだ、このテンションは。