「つか、そんなことよりよ」
私の死活問題を、そんなことで片付けた大兄ちゃんは、スープをのみながら、訊ねてきた。
「柚香って、彼氏いるのか?」
「柚香?……いるよー」
そう。
それと、語らなかった部分で変わったことと言えば、周辺にカップルが増えたこと。
柚香と千歳。
蒼生と真姫。
光輝や風斗も彼女がいるらしいし、前世の影響からか、はたまた、それがきっかけなのか、彼らは仲の良いカップルとなっている。
「……お前は?」
「……」
「え。沙耶、おるん?」
大兄ちゃんに訊ねられ、それに便乗するように、父さんが聞いてきた。
「い、一応?」
相馬を、彼氏と呼んで良いものか?
そう言えば、そこら辺の話をしていなかった。
「ふーん、誰?」
「だ、誰って……」
名前を言えば、絶対に分かるだろう。
相馬の名前を、彼らが知らないはずはない。
話そうか迷ったあげく、話さないと決める。
だって、私の知らないところで、彼らは相馬と会うから。
私の彼氏と見られた上での仕事は、可哀想すぎる。
「ごめん、名前は……」
二人ともが、怪しむことはわかってた。
けど、その時。
「ただいまー!」
元気な声が、リビングに響き。
「やぁ、良い朝だね!」
元気一杯の、湊が現れた。
「お、おはよ……?」
話を中断し、気を逸らしてくれたのには助かった。
が。
なんだ、このテンションは。


