『ん?つい……あ、犯罪ではないからね!?』
誰も気にしとらんわ、そんなこと。
当時、私は18歳。
六歳上の悠兄は、24歳だった。
恋なんて、できる環境じゃなかったのに……
『京ちゃんのこと、好きになっちゃった』
そう、言われたのが嬉しくて。
私の外もなかも、家のことも理解した人が……してくれた人が、彼だけだったから。
余計に、嬉しくて。
彼の温もりに、素直に甘えることができれば良かったのに。
私には、それが許されなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…