「嘘。今、春だし」 春。 春は記憶の中で色々ある。 前世では、月姫や沙羅が死んだ季節。 今世では、母親が自殺した季節。 自分が生まれた季節。 横にいる沙耶に出会った季節。 「そーま??」 団子を頬張って食べる姿。 (もうすぐ……) そして、別れの季節。 頭を撫でてやると、不思議そうに首をかしげる。