(今は、どこにいるんだか……) 空を見上げると、父さんの言葉が蘇る。 『空は繋がってる。どこにいたって、同じ空を僕らは見上げているんや。やから、寂しゅうなったら、空を見上げ。僕も、ちゃーんと、見上げるからな』 『……滅茶苦茶な、持論だよな。それ』 幼い私に、父さんが言った言葉。 それを横で苦笑しながら聞いていた、朝陽。 大抵、そのあとは私たちを呼ぶ、アイラとお母さんの声が聞こえて。 私は、お母さんに抱きつく。 ……かつて、この町ですんでいたときの幸せな記憶。