その時だった。

突然、リュート達の座っている席の隣の壁が、ぐるりと回転して佐助が姿を現す!

忍者屋敷などの扉のからくり、どんでん返しだ。

「うおわ!」

まさか壁から出てくるとは思わず、声を上げるリュート。

佐助は何食わぬ顔で。

「お待たせ致しました。みたらし団子です」

静かに団子を置き、また壁をぐるりと回転させて戻っていった。

「……か、顔見せてくれたね、佐助君…」

「で、でも愛想も何もあったもんじゃねぇな…」

困惑顔で団子を頬張るリュート。