「えっと、あ、このお店も一応生徒会の運営なんですね」

パンフレットを見ながら、リュートの隣を歩く古奈美。

廊下を行く生徒や一般客からは、

「お、プリプリじゃん」

「プリプリって天神の生徒だったんだ?」

「あー、ぷりてぃーぷりんせすぅ」

「一緒に歩いてんのカレシ↑?」

などという声が聞こえる。

「だー!うるせー外野!カレシ↑じゃねーからそっとしとけお願いしますっ!」

居た堪れなくなって咬みつくリュート。

「もー、リュート君駄目だよ、お客さん達と喧嘩したら。全く、喧嘩っ早いなあ…」

少し困った顔をして窘めつつ。

「行きましょ」

自分からリュートの手を取る。

きゃー、古奈美さん積極的ぃ。