天神学園自警団。

正式名称は『天神学園生徒会風紀委員会直属自警団』となる。

一時期は生徒会と袂を分かった時期もあったものの、リュート・グリフィノーによる自警団団長・近藤 敢の正体暴露によって、武力行使による風紀取り締まりがなくなり、新生自警団として再び生徒会の傘下に加わった。

天神学園校舎にある、自警団の本部。

その一室に、今回自警団の10の部隊の隊長達が集結していた。

「やあ、皆さんよく集まってくれました」

微笑みを湛えて言うのは、現団長の沖田 蒼次郎。

初代団長であった近藤 敢、副長の土方 敏郎の2人がいなくなった後、ちゃっかり団長の座に収まったしっかり者さんである。

「というか、土方さんはどうした?近藤団長…まぁダンドリッジ・タチバナだった訳だが…彼がいなくなった今、次期団長は土方さんがすべきだろう」

二番隊隊長・永倉 甚八が言うが。

「土方さんは来年大学受験ですから」

笑顔で返す沖田。

「もう自警団の事ばかり構っていられないんですって。今回の事件がいい機会だったんでしょう」

「…因みに、土方さんの進路は?」

「偉大なる航路(グランドライン)。海賊王に、俺はなる!そうです」

いや、それ針路だから。

羅針盤なんて渋滞のもとだから。