その頃、ミルトゥワの離宮。

「あれえ?」

金髪碧眼、小さな体に大剣を背負い、腰にダガーを帯びた少女…いや、青年が帰還してきた。

「リュー君の顔久々に見たくなって、父さんと分かれて帰ってきたのに…リュー君は何処だあ?」

額に手を当て、リュートを探す青年。

彼…ティグル・グリフィノーが、また新たな嵐を到来させる…。