仲間達に支えられて、リュートは部屋を出て行く。

「こめんねリュート君、ダンのせいでこんな傷を負わせて…古奈美さんに沖田君も…自警団がバラバラになってしまって…」

「気にしなくていいですよ」

沖田が笑う。

「これを機会に、僕が自警団の団長を務めてみようかな。リュート君に自分の意思はないのかって叱られた事だし。勅使河原さんも、自警団に戻ってきますか?」

「…沖田さんや、自警団のみんなが、それでもいいなら」

古奈美も笑顔を浮かべる。

壊れかかっていた天神学園に、再び復興の兆しが見え始める。