…その目前に、幾つもの人影が折り重なる事に気付いた。

古奈美。

ベル。

天井裏から降りてきた佐助も、倒れたリュートの前に立つ。

それだけではない。

敵としてリュートの前に立っていた沖田までもが部屋に入って来て、リュートを庇うように立つ。

「何の真似だ、人間に宇宙人ども」

「やだなあ、分かってるくせに」

「リュート殿はやらせん」

沖田と佐助が言う。

「勝負はアンタの勝ちかもしれないけれど、アンタの言う革命は失敗よ」

ベルが気丈にダンドリッジを睨む。

「勝てないまでも」

古奈美が言い放った。

「リュート君はやらせません」