「貴女は」

沖田が彼女の顔を見る。

「リュート君が黒船だと言いたいんですか?天神学園の状況を激変させる切っ掛けになる、黒船だって」

「さあ…どうかしら」

沖田の問いかけをはぐらかす彼女。

「それは、この自警団の団長が判断する事よ…ね?『近藤さん』」

「……」

目配せする彼女、それを見下ろす近藤。

土方が帯剣した剣に手をかけるも。

「言わせておけ」

近藤は片手でそれを制した。

「コイツに俺達の大義は分からん。理解させようとも思っていない」