その切っ先を。

「よぉ」

リュートがバンテージを固く巻いた手で摑んだ。

「ご高説結構だけどよ、人それぞれ色んなやり方があんだ。頭ごなしに、自警団とやらを辞めた古奈美を罵倒すんのは、どうかと思うぜ?」

「放さんか余所者。部外者が口出しする事ではない」

「それによ、風紀取り締まりも圧力かけて強制的に…ってのは歓迎されねぇぜ?」

「部外者が口出しする事ではないと言っておろう!」

強引に刀を引こうとする原田。

その顔面に。

「!!!!」

リュートは回し蹴り!

綺麗な弧を描いて叩き込まれた蹴りは、一撃で原田を沈めてしまった。

自警団十番隊隊長とやらの原田を。