三日月 ~キミの瞳にうつるのは ~

カケルは目を閉じていた。

そしてパッと開けた暁に、言葉を放った。

「そうだな……

もし、ミチルさえ許してくれるなら、

お前を守れなかった分だけお前を支えたい。」

責任という言葉を出さないだけ上から目線に

聞こえる彼の言葉にも救われた。

頭の良いカケルはそこまで計算していたのかもしれない。

「ミチルを支えることが付き合うことだとしたら、

俺は迷いなくお前と付き合いたい。」