「俺はお前を守れなかった。

それだけでなく、お前に一生治らない傷を負わせてしまった。

その傷が原因でお前は女として苦しい思いをするかもしれない。」




″女として苦しい思いをする″


カケルのその言葉に顔が強張った。

私はいままでカケルに好きになってもらえるように、
努力してきた。

ダイエット、日焼け対策、大嫌いなラーニング、国語……

すべてを行き過ぎるほどやったし、自分ではキレイになったつもりだった。

実際には、努力している時間も楽しかった。