普段より数倍も重い身体を再びベットに

埋める。

「あれ?これ、私のベットじゃない!」

そこは以前、祖母のお見舞いで来た

白づくめの部屋に酷似していた。

「……ここは、病院?どうして私はここにいるの?」

ひとつひとつ理解していこうとしたが、

頭が割れそうで、自然と涙が出てきそうだ。

まるで何か大切なモノを忘れているようで……



これっていわゆる記憶喪失なのかな?




辛い現実から目をそらすために、

窓の外に目をやる。