三日月 ~キミの瞳にうつるのは ~

ミナトは不満そうな顔をしていたが、

そこには敢えて触れない。

なぜなら、わたしは以前から彼から向けられる好意に

多少なりと気付いているが、

友達としてミナトを考えるのなら、

彼に期待を持たせてはいけないからだ。



一方で、私が彼の不満げな顔について口を出さないのは

勘違いだったら恥ずかしいという見栄も

あるのかもしれない。

ミナトの心の内が分からないから、

それもまた、独りよがりな

発想かもしれないと思ってしまう。