僕の名前は長篠耀太!


生徒会役員である。


これってけっこーすごいことなんだよ??



生徒会長は誰もがその容姿と頭脳を認める天才美少女、桜小路琴那。




僕は彼女の弟、桜小路颯斗と同級生である。




生徒会役員は全員、幼馴染みで、とっても親しみやすい。



僕と、颯斗以外は全員年上だけど、とっても仲が良い。






皆が秀才と呼ぶ北原誠也は実は腹黒いし、不良と恐れられている宮原瑠威も実は超優しい。

琴那に限っては無自覚天然な性格が駄々漏れで、それだけ心を開いてくれているのは嬉しいけど、理性が飛びそうになって超ひやひやする。

颯斗は幼馴染みの俺らでも引くくらい、シスコンだ。


互いに全員が下の名前を呼び捨てにしている。



そんな個性ありまくりの愉快なメンバーでこれまでやって来た。





だが、俺らの華である、琴那は重度の喘息持ちで、身体自体も弱く、学校を休むことも珍しくない。



でも、俺らは、そんな琴那にムカついたりなんてしない。




理由は簡単。

彼女自身がどれだけ辛いか、皆がよく理解しているからだ。