【短】だから、きみはずるい。




手のひらから伝わる、拓麻の「好き」。


心拍数が、上がっていく。




……あれ?



夕日のせいかな。


拓麻の顔が、赤い。



「じゃあ、部室に連れて行けないのはどうして?」


「そ、れは……」



より一層顔を赤くした拓麻が、わたしから視線を逸らす。


言いにくいことなの?


ハッ、まさか浮気!?




「……恥ずい、から」


「へ?」




予想外な答えに、首をかしげた。