【短】だから、きみはずるい。




なんで追いかけてきてるの?


わたしが邪魔なら、放っておけばいいじゃん!



追いつかれないようにわたしも走り出す。


けれど、足の速い拓麻は着実に距離を詰めていった。



「く、来るなー!」


「俺はナナと一緒にいたんだ!!」




何、それ。


よく真面目な顔で、そんなクサいこと言えるね。


こっちが照れちゃうよ。



わたしも、同じに決まってる。


わたしも、好きに決まってる。



だから、ひとりで帰ってるんだよ。



バンドにだけ集中したいんでしょ?


だったら、そうすれば?