「残念ながら....。」 声が聞こえた。 悲しそうに俯きつつ、こちらを向く男性の声。 それは僕のかかりつけの医者だった。 僕はその日、自分の体に起こっていることを 知る事になる。 病名はない。 世界で発見されたことのない病気。 いつ死ぬかは、わからない。 幸いなことは死ぬまでの間 症状は少ないということ。 高校1年生の春。 僕の天国へのカウントダウンが始まった。