「どれにしよう…」
どれも美味しそうで迷ってしまうな…
「あっ」
私の目にとまったのはベリー系の果物がたくさんのったクレープ。
すごく美味しそう!
「これにしよっ」
「決まった?」
冬麻くんの問いに頷くと、冬麻くんが私のと自分のクレープを注文した。
そして、会計も済ませてしまった。
…ん?
「…冬麻くん!?」
「ん?」
「会計…!?」
「あぁ、大丈夫!済ませた」
「じゃなくてー!悪いよ!」
「ううん、いいんだよ!俺におごらせてよ」
私が財布を出そうとすると止められてしまった。
「瑠衣と一緒に帰れて嬉しいから、そのお礼…みたいな??
それに、こういうときは『ありがとう』って言ってくれたほうが俺も嬉しいな」
「うぅ…
うん、冬麻くんありがとう!!!」
「ふふ、可愛いなぁ…」
こうやってさらっと照れさせてくるんだから心臓に悪い…
「もうっ、そんなに褒めてもなにもでないよ!」
ぷいっとそっぽを向いてみた。
「ふふ、ごめんごめん」


