―休み時間、
案の定、倉科くんの周りには人(主に女の子)が集まっていた。
「すごい人気だねー」
「イケメンくんだし、当たり前でしょう」
優ちゃん…相変わらずクールだなぁ…
優ちゃんのクールさに感心していると、
「お前、英語の予習した?
今日当たるだろ?」
後ろからこつん、と頭を小突かれた。
ん、英語……
あっ
「忘れてたー!!!!!」
バッと後ろを振り返れば、呆れ顔の陽音が
「だろうな…」
と、言ってノートを貸してくれた。
神かこの人は…!!!!!
「陽音ありがとうー!!」
ぎゅうっと抱き付いてお礼を言うと、
「い、いいからさっさと写してこい!」
と、言われて慌てて席について写した。
「…顔、真っ赤よ。」
「!!! う、うるさいな!!!」


