『ぎゃはははコイツ弱ぇえな!!』

『きもいしな!!もっとやるべ!!』

裏通りに汚い声と音が混じる。

ドカ。
バキッ。


「なぁ?もう辞めとけよ。」

その声が聞こえると当たりはシンとなる。

『誰だテメェ。』

「………」

何も答えず数分が過ぎる。

男は苛立ってきたのかその男に殴り掛かる。

『無視すんじゃねえええ!!!』

その男はひらりと身をかわし、男の鳩尾に拳を入れる。

「うるさいなぁ。喧嘩は静かにやるもんだ。」

その男は倒れてる男に近寄る。

「大丈夫か?」

そう言った途端複数の足跡が聞こえてきた。

「大丈夫そうだな。」

その男は暗闇へと消え去った。