「甘い匂いがするね」
部長が言った。
「はい?」
何を言われたのかわからなくて、私は聞き返した。
「南くんから甘い匂いがするなって」
そう言って顔を近づけようとした部長の額をペチッとたたいた。
「イテテ…」
たたかれた額を手でさすっている部長に、
「部長が誕生日プレゼントにくれたバラの香りだと思います」
私は言い返した。
「まだ持っているんだ」
そう言った部長に、
「花は意外にも長持ちするんです。
家に帰ってドアを開けるたびに甘い匂いがして、正直に言うとうっとうしいです」
私はさらに言い返した。
「花屋さんも大変だったでしょうね、99本もバラを用意して」
そう言った私に部長はクスリと口元を微笑ませた。
部長が言った。
「はい?」
何を言われたのかわからなくて、私は聞き返した。
「南くんから甘い匂いがするなって」
そう言って顔を近づけようとした部長の額をペチッとたたいた。
「イテテ…」
たたかれた額を手でさすっている部長に、
「部長が誕生日プレゼントにくれたバラの香りだと思います」
私は言い返した。
「まだ持っているんだ」
そう言った部長に、
「花は意外にも長持ちするんです。
家に帰ってドアを開けるたびに甘い匂いがして、正直に言うとうっとうしいです」
私はさらに言い返した。
「花屋さんも大変だったでしょうね、99本もバラを用意して」
そう言った私に部長はクスリと口元を微笑ませた。