意識や記憶が明瞭になる前に、目が開いたけれど、まぶしさにまた閉じる。
「無理に起きなくていいよ。今日は土曜日だから」
酔いも眠気もだるさも、一気に吹き飛んだ。
その声は、白石 諒(シライシ リョウ)!
———そうだ、昨日は異動した、もといさせられたばかりの部署の飲み会で。
やさぐれ気味で飲みすぎて、したたか酔ってしまって、そのあとの記憶は・・・・ナイ・・・
見覚えのない部屋。
自分をのぞきこんでいる男。
素肌に触れるリネンの感触。
これは・・・この状況は、、ま、まさか———
「ひ・・っ・・いぁ・・やぁぁ・・」
郁の口から、世にも情けない声が出た。
「無理に起きなくていいよ。今日は土曜日だから」
酔いも眠気もだるさも、一気に吹き飛んだ。
その声は、白石 諒(シライシ リョウ)!
———そうだ、昨日は異動した、もといさせられたばかりの部署の飲み会で。
やさぐれ気味で飲みすぎて、したたか酔ってしまって、そのあとの記憶は・・・・ナイ・・・
見覚えのない部屋。
自分をのぞきこんでいる男。
素肌に触れるリネンの感触。
これは・・・この状況は、、ま、まさか———
「ひ・・っ・・いぁ・・やぁぁ・・」
郁の口から、世にも情けない声が出た。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)