驚愕したことに、課といっても構成員は、たった三人だった。

グループマネージャーという肩書きで沢木という年配の男性が一人。
あとは、マネージャーの白石と、アシスタントの郁だけだ。


「あのぅ、すみません、突然の異動だったもので・・・第二課ってなにを扱っているところなんでしょうか?」

「ん〜、扱うものを自分で探して売り上げを作る部署かな。新規事業開発だから」
白石はさらりと言う。

「はぁ・・・」

「見方を変えれば、自分の力量次第で何にでも手が出せる。面白いと思わない?」


・・・あまり思えない。
コツコツ積み重ねてきた住宅環境部でのスキルはいったい・・・