私と類はずっと一緒だと思っていた。

幼馴染であり

ずっと好きな初恋の人。

それが類だった。

私と類は家が隣同士で、

お母さんのお腹の中にいる時から

の付き合いって

いつか私と類のお母さんから

聞いたっけ。

幼稚園、小学校、中学校と

ずっと同じで、

中学2年の冬。

私の誕生日に

類が告白してくれた。

お互いの思いはずっと周りの友達が

知っていて、

類の背中を押したらしい。

類はすごくモテるし、

私なんかって何度も思ったけど、

その度に類は

「お前じゃなきゃダメなんだよ。」

って頭を撫でながら言ってくれた。

あの言葉は嘘だったのかな。

昨日の帰り道。類を見かけた。

私が鍵当番だったから、

美咲には先に帰っといてもらってて、

1人で帰っていた。

そしたら類が向こうから歩いて来た。

類は高校は違うところに行っていて

方向も違うから、

あれ?って思ったんだけど

何も考えずに声をかけようとした。

でも私はとっさに隠れてしまった。

だって類の隣には、、、、

知らない女の子がいたから。

何で私が隠れてるの?って思った。

別に友達と一緒に帰ってるのかも

しれないし、

何より私は彼女だ。

でもなぜか動けなかった。

あのとき声をかけてれば、

せめて家に帰ってれば

類のあんな言葉聞かなくてよかった。