結局、学校に着いてから

香穂子の話は終わった。

香穂子からの話を聞いて、

私は怒りが止まらなかった。

類、ふざけてんじゃないの?

何が香穂子のことこんな泣かせて

彼氏だ。あんなやつは友達でもない。

「香穂子、一限目サボろ。

類のとこ行くよ。」

今日の朝、類からのメールで

創立記念日で休みって言ってたから

家にいるはずだ。

学校から家までは歩きで10分。

香穂子と近くなのもいいねって言って

決めた高校だから。

私は香穂子の腕を掴んで

教室を飛び出した。