「翔くん、久しぶりだな。いやー大きくなってさらにかっこよくもなってるから驚いたよ」

「ありがとうございます。おじさんも昔と変わってなくて安心しました。」

夕食後、お父さんは翔くんと楽しく話していた

「しかし、隼人【はやと】は一緒に戻って来られなかったのか。会いたかったな」

隼人というのは翔くんのお父さんの名前らしい

「父さんもおじさんに会いたいと言ってました。長期休みになったらこっちに来るって言ってたので日にちが分かったらお伝えしますね」

「分かった。楽しみにしておくよ」

二人が楽しそうに話してるのを見ていると

「お姉ちゃん!お風呂空いたよ」

冬花がお風呂から出てきた

「あ、うん。分かった」

今日は色々ありすぎて疲れたから早めに寝ようかな

私はお風呂場に向かった

お風呂に入り、そろそろ寝ようかなって思ったとき

コンコン

ドアをノックする音が聞こえた

「はーい」

冬花かな?

ドアを開けると翔くんが立っていた

「し、翔くん!?」

私は驚いて後ろへ倒れてた

「いったー」

「雪菜驚きすぎ。危なっかしいところは変わってねーんだな」

そう言いながら翔くんは笑ってた

「もう、笑ってないで<大丈夫?>の一言ぐらいいえないの?」

「驚いて後ろへ倒れる雪菜が悪いんだろ?」

翔くんは詫びる様子はないみたい

幼馴染みらしいのに優しさの欠片もないの?

心の中で言った

「ところで何か用事でもあるの?」

私は立ちながら言った

「あ、そうそう言い忘れてたけど、俺、雪菜と同じクラスだから明日からよろしくな。」

そう言って翔くんは家に帰っていった

え?嘘?学校も一緒でクラスも一緒でさらに登下校も一緒なんて…

考えるだけで頭が痛い

仕方ないこれからの事は明日また考えよう

そして私は眠りについた