「よし!準備完了したよ。」

「食材も準備出来たよ!」

道具の準備は翔くん達、食材の方は私たちで準備した

「ねぇ、ちょうど3つに別れてるから昨日のペアで食べない?」

凛ちゃんが思い付いたように言った

確かに1つを囲むとなるとちょっときついかも

賛成しようとすると

「凛ちゃんはただ蓮くんと二人で楽しみたいだけでしょ?」

梨華ちゃんがあきれたように言った

「あ、バレた?」

考えが見破られても凛ちゃんは笑ってた

「でも、確かに1つを囲むのは難しいから別れてそれぞれに役割決めてやった方がいいと思う」

私がそう言うと

「じゃあ昨日とは違うペアでやろう」

優斗くんがそう言った

そして昨日と同じようにくじ引きでペアを決めた

ペアは

翔・凛

蓮・梨華

優斗・雪菜

となった

「翔くん、よろしくね!」

「あ、ああ」

凛ちゃんのハイテンションに翔くんはちょっと戸惑っているようだった

「梨華ちゃんよろしく」

「こちらこそよろしく」

蓮くんと梨華ちゃんはなんかきっちりした感じで二人とも大人に見えた

「雪菜ちゃん、よろしくな」

「あ、うんよろしくね。優斗くん」

私が笑顔で返すと

優斗くんの顔が少し赤くなったような気がした

「優斗くん?顔赤いよ?もしかして熱!?」

私が額に触ろうとすると

「だ、大丈夫‼ほら、今日あついからだよ!気にしないで」

優斗くんは笑顔でそう言った

優斗くん本当に大丈夫かな?

気にしつつ私たちはバーベキューを楽しんだ

翔くんのペアは肉を焼く係りで、蓮くんのペアは野菜を焼く係で、私たちは…

「優斗くん、上手だね!」

「そうかな?これくらい誰でもできると思うけど」

焼きそばを作る係になった

なぜ、バーベキューに焼きそばを作ることになったかというと、凛ちゃんが急に「麺類を食べたーい」と言い出したから

「雪菜ちゃん、焼きそば出来たよ!」

そう言って優斗くんは私の皿に焼きそばをよそってくれた

「ありがとう」

一口食べると

「んー‼美味しい‼すごく美味しいよ!」

バーベキューの焼きそばをは想像以上に美味しかった

優斗くんと話ながら食べていると

「雪菜」

「あ、翔くん。な…ん!?」

『なに?』って言う前に何か口に入れられた

少ししてから

「肉?」

翔くんに尋ねると

「そう。お前はバーベキューの時はいつも肉ばっか食ってたから、そろそろ限界かなって思って」

「?私翔くんとバーベキューしたことあるの?」

「まぁな。親が仲良かったから何度かやってたぞ」

そうなんだ

翔くんとそんな話をしていた

ふと優斗くんの方を見ると

「優斗くん、焼きそばちょうだい」


「あ、そうか。そう言えば焼きそばって言ったの凛ちゃんだったね」

って言って凛ちゃんの皿にに焼きそばをよそっていた