「・・僕は、レストランで柊木さんと一緒にいた男性に嫉妬しました。」
おもむろに雪人は話し始めた
「あなたが他の男性と楽しそうにしているのを見ると、どうしようもなく胸の奥が苦しくなります。・・だからといって、恋人でもない僕が、あなたにあんなことをしていい理由にはなりません。」
「・・本当に、すみませんでした。」
苦しげに目を細めた雪人は、陽に頭を下げた
陽は、真っ直ぐなその言葉を聞いて、
「・・わたしも、レストランで羽衣さんを見かけたとき、綺麗な女性と一緒で、思わず目を背けてしまいました。」
ゆっくりと言葉を続けた
「羽衣さんに触れられると、そこに熱が集まったように熱くなって、心臓の音がうるさいぐらいに鳴り響いて、、、」
その先の言葉を探すように、陽は目を泳がせた
ーーミシッ
なかなか言葉が見つからず、俯いていると、いつまにか雪人がすぐ隣に来ていて
「・・柊木さん、僕は、無理矢理にあなたを抱くことはしたくない。
けど、そんなことを言われると、期待してしまう。」
そう言いながら、雪人は、陽の髪に指を絡ませて、優しくキスをおとした
「っ、///」
陽はそんな雪人の言葉と行動に頬を赤く染めた
「・・もしイヤなら、わたしを突き離してください。」
そう言って、雪人は陽の唇に自分の唇を重ねた
「んっ・・」
角度を変え、徐々に深くなっていくその口付けに、陽は身体の力が抜けていくのを感じた
「・・ん、んぅっ、ぁ」
クチュクチュと音をたてながら、舌を絡めたり、吸ったり噛んだり、いやらしく絡みついてくる雪人の舌から逃れようと陽が顔を背けようとすれば、
「んっっ!」
逃すまいと雪人が後頭部をおさえて、自分のほうへと引き寄せる
息もできないくらいの深く長い口付けから解放され、まだ整わない息を吐きながら、うっすらと雪人を見つめると、
いつもは穏やかなその瞳が、熱っぽく艶かしい色をともしていた
(っっ/////)
そんな雪人を見て、陽はピクッと肩を震わせた
「・・陽さん、自信はありませんが、あなたが拒めば、今ならまだやめてあげられます。」
少し息の上がった、掠れた声でそう囁かれて、ただそれだけなのに陽はぞくりとする感覚を覚えた
(・・わたしは、、)
「・・・優しく、、してくださいね、、」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にして、雪人のシャツの端を掴んで、陽は言った
「っ、陽さんっ、」
雪人は陽の顎を持ち上げて、軽くすくい上げると触れるだけのキスをして、陽を横抱きにして、寝室へと場所をうつした・・・