「っ、大丈夫っ!、、お姉さんが絶対、助けるからっっっ、、!!」

陽は男の子に向かってそう力強く答えた。
しかし、陽の体力も限界に近い。

そのとき、

「大丈夫ですかっっっ!!!」

川岸に走ってくる男性が見えた。

(助かった・・っっ)

「今 助けますからねっ!」

男性はそう言うと、川にバシャバシャと踏み込み、陽と男の子の手の届くところまで来た

「、っ、この子をっ!、、お願いしますっ!!」

陽はそう言うと、最後の力をふりしぼって、男の子を男性に押し出した

男性が男の子を受けとったのを確認すると、

「・・よかった、、」

陽は全身の力がぬけていくのを感じた。
そして、そのまま徐々に川の流れにからだが流されてしまう

「っ!しまったっっ!・・くそっ、!」

男性は男の子を川岸まで連れて行くと、

「ここにいるんだっ!僕はあのお姉さんは助けてくるから!絶対にここを動いちゃダメだよ!!」

男の子にそう伝えて、頷いたのを確認すると、男性はもう一度もとの場所に戻って行った

そして、陽の場所を確認すると、川に飛び込み、あっという間に陽の身体を自分のもとへ引き寄せた。

「・・っ、冷たいなっ、、」

男性は急いで陽を横抱きにして、男の子のところへ戻り、救急車を手配した。