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『翼!』

「どうした?」

『飯食ったからバスケしよ!』

「まじかよ・・・
 なんでそんな元気なの」

『腹満たされたから?』

「飯の力すげー」

『やろ!』

「おう、んじゃあやるかー」

「蓮ーーー!」

『冬弥どうした?』

「蓮に電話!
 女の人!」

『おう!今行く!』

「俺も付いてく
 んでついでに便所」

『おう』

 誰だろ

 城島の電話にかけてくるやつ

『冬弥かわる』

「俺行ってくる」

『おう
 もしもし、御電話かわりました』

〔あなたが、蓮君ね!
 こんばんは!七彩 美知瑠よ!〕

 あー、来た

 関わりたく無かった

 誰かにこうやって名前言われて1回や2回話したって存在すら忘れる俺が唯一、興味のない奴の名前を覚える機会

 別の組のやつかもしくは、俺が最も関わりたくないと思った奴

『どうも、始めまして
 遥海さんにはお世話になっています。』

「蓮戻っ・・・」

 翼、皆を集めろ

〔いいえ〜
 実はね、お願いしたいことがあって電話したの!〕

『なんでしょうか』

〔あのね、蓮くんと仲良くしたいなぁ〜なんてっ!
 ダメかしら・・・〕

『良いですよ』

〔本当に!
 ありがとぉ〜
 じゃぁ、明日から学校にお迎えに行くわね!〕

『分かりました。
 宜しくお願いします。』

〔えぇ!
 今日はもう遅いからこれで失礼するわね!
 また明日!〕

『はい、また明日』

 ツーツーツー

 お前が俺の学校に来れればな

『クスッ』