「大丈夫か?」

『翼、また迷惑かけた
 本当にごめん』

「お前さ、自分の事をックあんまっ責めんなよ!!」

『つば』

「なんで俺を頼んねぇ!
 なんで俺達がいんのに俺達を必要としねぇ!
 俺はお前が感じてることを感じたい!
 お前が見てるものを見たい!
 俺をお前と同じ土俵に立たせてくれ!
 頼む・・・」

『翼、ごめん
 俺、勝手に一人だと思って突っ走ってた
 これからはひとりだけで突っ走ったりしないから、だからそんな顔しないで・・・翼』

「蓮」

『あのさ、明日も学校行きたいから俺のこれ包帯巻いてくんない?
 流石に利き手の包帯を巻くのはひとりじゃできねぇから』

「おう、いくらでも巻いてやる
 なんなら全身巻いてやろうか」

『ミイラにはなりたくないから遠慮しとく』

「あっそ
 んじゃ、蓮の家帰るか〜」

『ここどこだったの』

「病院」

『そんな大事だった?』

「お前、バカ?
 血ぃ出てるやつそのまま家に返せるかアホ」

『すんません・・・』

「雪也が迎えに来てるからさっさと行くぞ」

『はーい』