「すみません、俺が目を離してしまって」

「仕方ないよ
 蓮、一時期自傷行為してたしそのクセがまた出ちゃったってだけだと思うから」

 翼と父さんの声が聞こえる

 ここ・・・どこ?

「蓮起きたか」

『父さんごめんまた・・・』

「何があったかは聞かねぇし、どうして血が出るまでの強さで壁を殴ったのかは知らないけど、あんまり自分ばっか責めんな」

『うん・・・』

「それと俺じゃなくて翼に謝っとけ
 俺が、会議中で出られなかったのが悪いんだけど留守電になった瞬間切ってまた掛けてってのを30分以上ずっと続けてたからな
 翼はお前が大切なんだ
 お前が自分の事を責めるだけ周りを不安にさせてること忘れんなよ」

『うん・・・わかった』

「じゃぁ俺は仕事戻るな」

『ありがとう』

「おう」